本の書き方塾(14)
「プロフィールの書き方でチャンスをつかむ7つの方法」
4月23日(月)
朋子
書き方塾のあと、横山大観の《生々流転》を見た。
大観を超える天才はいない。
私は京都画壇だ。
けれど、大観が、日本画の最高峰だと思っている。
好きとは違う、最高峰。
画家の画業は、50代で頂点になる。
あとは目を悪くする。
日光の中で、写生を熱心にした画家ほど、描けるものが限られる。
だから、目が限界に近くなると、シンプルな水墨と、言葉を描くようになる。
絵も美しかったが、大観の言葉が、震えるほど美しかった。
絵を描き続けた果ての、魂からの言葉だった。
言葉は必ず、絵に添えられる。
私も、私の言葉を書かなければ。
大観は京都画学校に呼ばれたけれど、指導はそっちのけで、毎日仏像の写生をしていたそうだ。
大観の白い雲は、極楽浄土に導く、来迎図の雲だ。
あの雲に裸で包まれたい。
こういう気持ちを、書けばいいのかも。
メルマガを読んで、大観の絵にに会いに行くと決めていた。
群緑、若葉、緑青、群青、日本の春の色が、透き通っていた。
大観が好きなんて、とても言えない。
畏怖を抱くものには、好きという言葉は使えない。
言葉は正直だ。
いい学びをした。
朋子
レターで、教養の大切さが書いてあった。
大観は、ふわっと描いているように見えて、技術力が尋常じゃない。
勉強不足の抽象画は、個性があるようで 実は、ない。
だから時代に淘汰されてしまう。
俵満智さんの短歌も、ふわっと書いてあるように見えるけれど、これを目指すのは、すごい。
大変な宿題だ。
でも、大変なことを、コツコツやりたい。
私の年齢あたりから、同業者が消えていく。
人気先行で、若描きが許された年代が終わり、本当の実力勝負の年代に入っていくからだ。
これまでの知名度も、受賞歴も、関係なくなる。
コツコツ、本当の実力を付ける勉強がしたい。
厳しい勉強がいい。