本の書き方塾(21)
「知らずにしている感じ悪い書き方に気づく7つの方法」
1月15日(火)
海野ふう
中谷塾に来るまで、文章はハートで書くものだと思っていた。コツなんか考えて書いたことなんかなかった。
見たことも聞いたこともない色。時間。不思議なのに妙にリアルな文章に、読む人は引き込まれるのだと教わった。
今日の授業は宝の山だ。素敵な発見ばかりで胸がいっぱいになった。
ハートで感じたことを誰かのハートに伝えるには、コツがあるのだ。
今日の財産を手に何回も書くことだけだ。
飯岡 啓朗
「Aでなく,Bである」
改めて大切だと感じたのは,対比がもつ説得力です。
中谷先生は,「Bだけではダメ,Aを決めることでBが固定される」と言っていました。
「君子は和して同ぜず,小人は同して和せず(論語)」のように,難しい古典の中でも,対比が使われているものは人の記憶に残りやすいようです。
人の考えること,感じることに大差はないと考えています。
しかし,同じものを見ても,「そうそう,そうなんだよね」と読み手に思わせるのがプロの作家の妙技だと思いました。
表現の仕方によって大きく印象が変わるのが文章の面白いところだと思います。
飯岡 啓朗
本の書き方塾で毎回思うことは,自分の書く文章の論理がおかしいということです。
大学受験数学の予備校講師として恥ずかしいことだと思います。
数学を仕事にしている私が,文章のロジックが矛盾しているというのは本来あり得ないことです。
“大和魂”という言葉がありますが,男らしいという意味だと思っていました。
本当の意味は,学問で学んだことを実生活で生かすという意味だと最近知りました。
数学に携わっている人間には,数学に携わっている人間にしか書けない文章があるはずです。
生徒を志望大学に合格させるという一点では,私は勝負師です。
それ以前に,教育者であることを忘れていたと思います。