わかりやすいものだけに流されず、深く掘り下げてみることの大切さに気付けました。

「紀信さんの写真」
先生の真似をしてスマホで写真を撮っても同じ写真にはなりません。
写真には必ず撮影する人の個性、すなわち、美的センスや知識の差が写ってしまうのです。
さて、篠山紀信さんの路線図には何度も「時代」が登場します。
紀信さんは誰よりも「時代」に敏感だったからこそ、その時の空気感が写真に写り込んでしまったのです。
ですから、彼の写真を見る時は、美しい女性ではなく、写りこんだ時代や空気感を鑑賞できるのが理想的です。
逆に写真を撮るときは、「時代」を意識することで、普段より良い写真が撮れるのではないかと思いました。

「耳の視野を広げる」という意識がなかったことに気づきました。自分の意識の及ぶ範囲が狭かったことに気づきました。周りの声に気づいたら、パッと意識を向けていきます。

企画展は、哲学、倫理も学べるようにしてくださり、濃いです。楽しいです。ビゴーの風刺画のイメージが、変わりました。わかりやすいビジュアルだけでなく、日本人の、生きとし生けるものへの接し方へのリスペクトがありました。ジャポニズムの捉え方が、広がりました。フランス人の漫画アニメ好きの元祖は、ビゴーかも知れないとも思いました。