東京校体験塾(30)
「銀座のご主人に会うことで、世界が広がる。/森岡書店&ゑり善銀座店」
9月18日(日)
エミ
異なる2つの世界どっぷり浸かりました。
今私はどこの誰だったかわからなくなってしまいました。
放心状態です。
怖いなって思う扉を開けて、人と出会っていくと見える世界が違ってくるんだと思いました。
佳葉
店主森岡さんとアーティスト李漢強さんにこんなに間近でお会いでき、爆発感に射抜かれました。店内はギャラリーのようでもあり、服のセレクトショップのようでもあり、置かれた一冊の本は、余韻の中で求める図録のようでした。書物を売る書店ではなく、魂を伝える書店でした。
法子
着物というのものは、テンションが上がる。いや、彬さんのお優しい人柄のためなのか、はたまた直前に行った森岡さんと李さんのパッションの海に浸ったからなのか。帰宅後もそわそわし、すぐに感想が書けない。今もまとまらない。ただ一つ言えることは、「森岡書店」さんと「ゑり善」さんとの出会いは、自分の人生が変わる場所であることを予感した。このご縁を大切にしていく。
桂子
【近づくと,課題も見える。】
近づく。築地川と美術半襟の時代に。台湾と京都のマインドに。先生の「ダンスの背中」に。雨と暑さとハイヒールでの課題が,見つかりました。
佳葉
森岡書店で味わったとんがり感が抜けぬまま、ゑり善の暖簾をくぐり、柔らかい京都弁にポーっとなりました。体験塾でしか味わえない時空の異動、それも、皆で土砂降り雨の中を歩く途中も楽しい。銀座もとじさんの粋とはまた違う、はんなりとした空気感は、奥行き感でした。先生の、日本人は金を着る文化、着るジュエリーというお話を聞きながら、金とプラチナの輪が移ろいゆくデザインが、秘色の生地に映える有り様が、本当に美しかった。着物は佇まいだけでなく、光や香りも立ち上がることを、知りました。先生との対談を機に、調べられたというゑり善さんの歴史を見せていただきました。亀井彬さんの、どこまでも探求する姿勢と、美しい所作と言葉選びに、だから京都、銀座の店主なんだ、と打たれました。会えない人に会わせていただける銀座体験塾は、別格です。
エミ
一夜あけて印象に残っているのは、嵐の中の銀ぶらでした。
びしょびしょになっている事を感じさせない、先生の後ろ姿、盛り上げ方。痺れました。
最悪な状況な時ほど、最高の回になります。
法子
森岡さんが、作家さんの世界観を受け止め、その世界と一体化されていた。作家さんへの愛にあふれ、包容力を感じた。李漢強さんと中谷先生が、実は何十年も前に出会っていたというエピソードに鳥肌が立った。自分も、李さんの作品にパワーをもらった。森岡書店さんは、人と人をつなげてくれる、世界を広げてくれる場だと感じた。これから通っていく。
ゑり善さんの、彬さんの佇まいが素敵で引き込まれた。優しいお人柄とソフトな語りの中にも、「厳しい時代を乗り越えてきた先人の方の想いを受け止め、日本の伝統文化を受け継いでいくのだ」という敢然たる使命感を感じた。図版で見せて頂いた半襟が美しく、昔は今より大きく、まさしく美術品だと感じた。半襟の歴史を調べてみる。