隠れ家テーブル(3) ミシュラン・スペシャル
「食の楽しみ方を学んで、フレンチ苦手意識を卒業しよう。/アラン・デュカスのブノワ東京」
9月5日(日)
エミ
念願のフランス旅でした。
現地ガイドさんが面白い。
一緒に旅する人の話も深い。
これまでの美術館体験や、フレンチ体験を総動員して物語に入り混んでいたようです。
今、長旅から帰国して、日本食が恋しい気分です。
今夜は、お土産のピエールエルメの焼き海苔を頂きます。
桂子
Pleasing the palate means feeling the vast universe. A meal can be a journey. I’ll enjoy it profoundly just like today.
真治
料理にも、会話にも、そして自分の体験にも、ストーリーがあることを学びました。
真治
BENOITの塩気が効いたチョコレートを食べた日の夕食には、ピエール・エルメの塩のりが食べたくなることに気づきました。
佳葉
前回の授業で、あまりにもフランス料理を知らなすぎることにショックを受けて、図書館で本を借りて、フランス人シェフ、日本人シェフの深掘りをしました。
プロジェクトXを連続して見ているような熱量に圧倒される一方で、師弟関係の家系図、修行したレストラン、渡仏や来日したシェフ、メニューや調理法用語をまとめるも、
フランス語の意味を調べる→料理の名前とわかる→その料理がイメージできない→調べる→郷土に由来→その郷土がどこかわからない→地図で調べる。この繰り返しです。
頭がズブズブのまま、こんな深いフレンチを、私は、テーブルで、ちゃんと場の空気に馴染んだり、味わい、会話したりできるんだろうか、また物に目がいってしまうんではないだろうかとビビリスパイラルになり、また早く着いてしまいました。
すぐ側のパビリオントウキョウのGlobal Bowlの木目に手を置きながら、雨の後の木の香りを嗅ぎ、ストリートガーデンシアターの植木鉢の葉っぱが、2週間前より成長しているのを見たら、深呼吸できました。先生とアランデュカスさんから気を遣ってもらえているのだと思いました。
佳葉
どこでスイッチが切り替わるのか、お店に入った途端、フレンチの空気と香りにときめきました。先生が説明してくださるフレンチの歴史やエピソードの話が、本当に楽しかった。メートルドテルのリズムにも、明るくなりました。
南仏の明るさもあったのか、本当は、フランス文化の持つ美意識にズブズブになったのだと思いました。軸はぶれずに、違うものを受け入れる器が大きいこと、生活の全てに美があること。アンニュイなこと。
フレンチは、同じ円状にある品格、美意識、金運、会話、メンタル、全てが総動員されることを体感しました。その先の世界がみたくなります。
どんなに知識を積み上げても、体験でしかわからない。
それも、誰と一緒に行くかで変わることをまた痛感しました。
私は何かを生み出す側の人にはなれない。
生み出されたものを、深く味い、返せる人になりたいから、勉強と体験を積み重ねます。
長谷川
また一つ世界が広がった。
食、フレンチを通して、まだまだ知らない事を知って、
体験を重ね、まずは絵画や歴史との繋がりを体感していこう。
法子
絵を描くように料理が盛り付けられている。まさに芸術。なのに片肘はらずリラックスして料理をいただけるのはなぜだろう。そうだ。スタッフの方々の笑顔とBマスクと赤いエプロン!料理の説明だけでなく、絶妙なタイミングで会話に加わってくれる。室内には、歴史を感じる木製のエッフェル塔と話題を提供してくれる大小のペッパーミル。とてもいい時間を先生と塾生の方々と過ごすことができました。