「はな」という字を、花ごとに書き分ける楽しさ。
(春陽作品展「MABAYUI」)
2016年07月29日(金)
親愛なる君に
【中谷塾】塾生の書家・春陽さんの個展「MABAYUI」に行ってきました。
第2作品集『MABAYUI』も出されました。
最初、作品集を見た時、
「なんで、それぞれに花の名前がつけられているのかな」と感じました。
途中で、すべてが「はな」と書かれた字であることがわかりました。
「はな」という字を、それぞれの花のイメージで書き分けていたのです。
いろんな字を書くより、同じ字を書き分ける着想が、面白い。
朝顔は朝顔のように、向日葵は向日葵のイメージで書き分けています。
通常は「花」という漢字を書きたくなるのですが、
ひらがなの「はな」と書くところに、味わいがあります。
ひらがなが、書きたくなりました。
「それぞれの花の思い出を思い出しながら、書きました」と
春々(塾でのニックネーム)は言ってました。
モデルを前にして見ながら書くより、
思い出しながら書くほうが、もっとのびやかに書けるのは、僕も同じです。
書画展に行くと、単に味わうだけでなく、
一緒になって書いてしまっているので、腹筋がヘトヘトになります。
彰宏より
P.S.
「先生は、どれが好きですか」と聞かれました。
僕は、「立葵」を選びました。
ダンスをしているみたいだから。