• 大
  • 中
  • 小

中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

ホーム | レター

レター

中谷彰宏からの今日のメッセージ

戻る

アトリエ兼自宅で、魂を伝染させる。
【大人の遠足塾】谷根千(谷中・根津・千駄木)/
前編【朝倉彫塑館】【谷中銀座商店街】)

2019年06月04日(火)

親愛なる君に

中谷塾 東京校ワークショップ大人の遠足塾】の6月は、
「谷根千(谷中・根津・千駄木)編」。

まずは、【朝倉彫塑館】。
彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼自宅。
僕の一番の遊び場は、父親のアトリエでした。
アトリエには、そのアーティストの思いが籠っています。
図書館と見紛うほどの膨大な本。
これだけの古典と格闘しないと、
彫刻を作ることはできないことを思い知らされる。
父親のアトリエも、壁は本で埋め尽くされていた。

中庭には、巨石。
地面にどれだけ深く存在するのか分からない奥深さに、
哲学を感じる。
屋上庭園では、自分で育てた植物。
自分で育てなければ、真の写生はできないことを、
教えられる。
ここで福沢一郎など、彫刻以外の才能を育成したのは、
物を作る表現者の魂だった。

アトリエの懐かしい匂いに包まれながら、
夕やけだんだんを下りて、【谷中銀座商店街】へ。
商店街に育った僕は、タイムスリップした錯覚に陥る。
近所の人と外国人が、挨拶をしてすれ違う。
「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」が商店街の挨拶。
お店の2階には、家族が住んでいる。
僕も、お店の2階に暮らしていた。
店舗兼住宅もまた、アトリエ兼自宅だった。

彰宏より

P.S.
そのあと根津の【弥生美術館】【竹久夢二美術館】へ。
明日の【中谷彰宏レター】に、続く

pagetop