デパートは、買うこともできる美術館だ。
(【大人の遠足塾】日本橋三越 vs.高島屋編)
2018年08月12日(日)
親愛なる君に
8月の【中谷塾 東京校ワークショップ・大人の遠足塾】は、
「デパートの建築に、宮殿の美意識を見いだす」を
テーマに、日本橋三越と高島屋へ行きました。
デパートに行って、「セール」という札を見ているようでは、
美は味わえません。
デパートの外壁をまず味わう。
吹き抜け・大階段・バルコニー・回廊・欄干・天井。
すべてが、宮殿を再生しています。
柱のない鉄骨とガラスは、
ヨーロッパでデパートが生まれた19世紀の万博を
恒常的に継続したものです。
ショーウインドーは、万博の目玉の水族館。
昭和初期に建てられた日本のデパートは、
西洋と東洋の見事な融合です。
そこにアールヌーボー、あそこにアールデコ。
デパートは、買うこともできる美術館なのです。
日本橋高島屋の屋上には、1950年から4年間、
象がいました。
屋上に上げる時はクレーンでしたが、
下ろす時は、象が自分で歩いたという階段を降りました。
咲子ちゃんが、感心していました。
1957年、日本橋三越の屋上には、
1か月間、日本で初めてディズニーランドがやってきました。
新しいことを、最初にするテーマパークでもありました。
デパートは、子供にとっては、楽しい家族の思い出です。
三越の特別食堂で、みんなで食事をしました。
帽子の預かり方も手慣れていて、
帽子をかぶるお客様が多いことを感じました。
運転手つきの車で訪れるマダムにも出会いました。
日常の中に見落としている美を再発見する【大人の遠足塾】でした。
彰宏より
P.S.
9月の【大人の遠足塾】は、
「遊びに行きたい一流の豪邸シリーズ/音羽・鳩山会館編」
ついでに、椿山荘のお庭にも行けるといいね。