宗教画は、見上げると、見えなかったものが見えてくる。
(『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』)
2016年07月27日(水)
親愛なる君に
『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』(国立新美術館)に
行ってきました。
キャッチコピーが、「高さ約4m」というのが、面白い。
宗教画は、教会に飾られたので、縦長です。
しかも、かなり長い。
美術館の価値は、天井の高さで決まります。
宗教画は、床からかなり高いところに飾られていました。
見る人は、見上げながら、鑑賞したのです。
仁王様を見上げるのと同じです。
画家は、見上げることを想定して、描いています。
近代以前の絵画を見るコツは、
低くなって、下から見上げるように見ると、
きっと見えなかった荘厳さが、見えてきます。
彰宏より
P.S.
チラシも縦長なのが、オシャレ。
チラシを持ちかえるのも、通の楽しみ方です。