座っていいものには座ってみると、
使った人のぬくもりが分かる。
(【大人の遠足塾】旧前田侯爵邸&日本民藝館編)
2019年02月05日(火)
親愛なる君に
【中谷塾 東京校ワークショップ・大人の遠足塾】の2月は、
駒場東大前駅で降りて、旧前田侯爵邸に。
いつも塾に来るとき通っているのに、
降りるのは初めてという人が多かった。
通っているのに、降りたことがない駅に、降りてみるところから、
冒険が始まる。
前田家16代当主・利為公の教養の深さを解説。
この邸宅は、駐英大使館付武官の体験から、
日本に海外の来賓を迎える迎賓館の必要性を感じ、
国家に代わって作られた。
江戸の武家文化と英国貴族文化の融合の雅(みや)びを味わう。
監督は、塚本靖。
1月の【大人の遠足塾】でエミちゃんが「二条城」と言った
御料列車の内装者に、また再会。
設計は、高橋貞太郎。
これまた、【大人の遠足塾】で見た日本橋高島屋の設計者。
【大人遠足塾】は、再会が楽しい。
その足で、柳宗悦の民藝運動を具現化した日本民藝館へ。
立派な民家の造りの玄関は、
「1人では勇気がいるけど、みんなだと入りやすい」
と笑っていた。
一同、説明書きがないことに、キョロキョロする。
説明がない日用品を、もう一度見直すことこそ、民藝の醍醐味。
休憩のつもりで座った椅子も、展示物。
「座り心地いい」と、交代交代で座っていた。
真ちゃん、旧前田侯爵邸でも、恐る恐る座ってた。
展示物とそうでないものの区別がないのも、民藝の精神。
触って使ってみることで、作った人・使った人の思いを感じる。
空間・建物全体が作品になっている匠(たくみ)を味わう。
雅びの旧前田侯爵邸と匠の日本民藝館が、
隣り合っているところが、日本文化の趣向だ。
彰宏より
P.S.
せっかく駒場に来たからと、東大に行くことに。
続きは、明日の【中谷彰宏レター】で。