明治生まれの経営者は、教養が深い。
(アサヒビール大山崎山荘美術館)
2018年03月31日(土)
親愛なる君に
【アサヒビール大山崎山荘美術館】に行ってきました。
山崎は、光秀・秀吉の天下分け目の天王山であり、
竹鶴政孝の日本のウイスキー発祥の地でもあります。
加賀正太郎の写真を初めてみた時、
このイギリスの空気はなんだろうと気になっていました。
加賀は、NHK連続テレビ小説『マッサン』にも
モデルが登場します。
加賀が12歳で家を継ぐことになり、
イギリスに留学して見たウインザーの景色を
23歳で山崎に再現した山荘です。
加賀の5歳下の盟友が、アサヒビール創業者の山本爲三郎。
爲三郎もまた、17歳の現在の北野高校在学中に
親が早期継承として社長を継いだ巨人です。
爲三郎の1歳下の濱田庄司が、
20歳の時に爲三郎の製壜工場を見学に来たのをきっかけに
親友となり、濵田は陶芸家として初代・人間国宝になります。
加賀・爲三郎・濵田、いずれも20歳前後に出会い、
一生の仲間になっていく青春群像のパワーにしびれます。
天才は、天才と出会うことで、天才になっていきます。
明治生まれの経営者は、教養が深いですね。
彰宏より
P.S.
テラス席で紅茶を飲みながら、
石清水八幡宮のある男山を真向かいに眺めました。
その間に、木津川・宇治川・桂川の三川合流する景色と、
庭園の満開の桜は、日本的なのに、
イギリス風景画の中に入った気分でした。