正しい生き方より、美しい生き方を教わる。
(籔内佐斗司先生)
2020年12月03日(木)
親愛なる君に
彫刻家の籔内佐斗司先生の
「東京藝大教授・退任記念展 私が伝えたかったこと」に行って来ました。
会場で、ご本人のマンツーマン生解説を聞いた後、
ミュージアムカフェで、ハッシュドビーフをごちそうになって、
お話を伺いました。
いつも、感じることがあります。
籔内先生の話し方は、優しい。
しかも、綺麗事だけではなく、
プロデューサーとして実現にこぎつける、大人の器の大きさもあります。
それは、きっと修復の中で、培われてきたものに違いありません。
修復を通し、作った人と対話し、
修復してきた人と対話し、
拝んできた人と対話し、
育成してきた生徒と対話する中で培われた共感力です。
仏様を見る時、人はひとときの静寂を持ちます。
その静寂は、心の中で、仏様と対話する時間です。
籔内先生の<童子>と向かい合う時も、
一瞬止まるのは、対話しているからですね。
<『正しいかどうか』と『好きかどうか』を混同しないことですね。
好きじゃないから、間違っているではないんですね>
「その生き方は正しいかどうかではなく、
その生き方は美しいかどうか」
と、仏様は語りかけてくれています。
彰宏より
P.S.
『好きかどうか』という美の軸を教えてもらう師匠がいる幸せを感じました。
僕も、塾での対話を通して、「好き」の美の軸を
伝えて行く喜びを感じました。
◆12月中谷塾東京校セミナー