江戸時代は、大名が文化で競い合った。
(「小田野直武と秋田蘭画」)
2016年12月26日(月)
親愛なる君に
「小田野直武と秋田蘭画」(サントリー美術館)を見てきました。
教科書で知っている絵を、生で見るのがいい体験になります。
西洋風油絵の蘭画というと、
平賀源内から、司馬江漢に飛ぶのですが、
源内の弟子で、江漢の師匠にあたる天才が、小田野直武です。
江戸時代に、油絵を持ち込んだ天才です。
『解体新書』の挿絵を描いたのが、直武です。
しかも、江戸でも京でも大坂でもなく、
秋田にこんな天才がいるというのが驚かされます。
江戸時代は、大名が、戦争がなくなって、文化で競い合うようになりました。
そのため、博物大名が全国に現れました。
秋田藩主・佐竹曙山、角館城代・佐竹義躬が、博物大名でした。
江戸時代は、遅れた時代ではなかったのです。
江戸時代、おそるべしです。
彰宏より
P.S.
秋田も、ハチ公とナマハゲだけではないのです。