着物は、馬と同じで、着る人に挑戦する。
(京繍の長艸敏明さん、純恵さん)
2017年02月13日(月)
親愛なる君に
京繍(きょうぬい)の大家・長艸(ながくさ)敏明さん、
奥様の純恵さんにお会いして
お話を聞かせていただきました。
長艸さんは、刺繍だけでなく、
クリスチャン・ディオールのコレクションのドレスや、
能や歌舞伎の着物まで、
伝統からコンテンポラリーまで手がけられている大家です。
〈学校のお勉強の他に、芸術の体験が大事ですね〉
という柔らかな京都弁に、大御所の迫力を感じます。
〈着物は、着る人に挑戦してきますからね〉
一緒に制作されている奥様も、つけ加えられました。
〈着物は、馬と一緒で、着る人を見て、
大したことないなと思ったら、なめてきますからね〉
〈これから、向島のオバケ(芸妓ちゃんたちの仮装宴会)に行ってきます〉
と、ベースボールキャップをかぶる、おちゃめな大師匠でした。
彰宏より
P.S.
京都の工房のほうにも、ぜひ、うかがわせていただきます。