美術館に行くことは、宿泊することと同じだ。
(三井記念美術館)
2018年12月27日(木)
親愛なる君に
美術館に、定期的に足を運ぶことのいいところは、
展示室の間取りを、足が覚えて、自動的に歩けることです。
少なくとも、企画展ごとに訪れれば、すぐに覚えます。
自分の好きな部屋ができ、好きな動線もできます。
三井記念美術館は、一軒の家になっています。
展示前室の露地で日本橋の喧騒(けんそう)と結界し、
細長い展示室1が、玄関ホールとなって、
展示室2の、個室・応接室へ。
展示室3の国宝茶室「如庵」でアペリティフ。
展示室4がメイン・ダイニング。
展示室5が、お風呂。
小さい展示室6が、寝室。
展示室7が、サンルームで、後朝(きぬぎぬ)の朝食をいただきながら、
余韻を味わう。
一晩を過ごす見事な時間構成が仕掛けられています。
彰宏より
P.S.
一緒に行くと、一晩、過ごしたことになります。