美術館に行った人は、
「損した」「得した」話をしなくなる。
2015年05月31日(日)
親愛なる君に
美術館に行くと、不思議な感覚に襲われます。
絵の世界の中に、入り込んでしまうのです。
ボッティチェリの展覧会に行ったあと、
オープンテラスのカフェに行きました。
晴れた日差しに初夏の緑がきらめいて、
完全に、15世紀のフィレンツェにいる気分でした。
頭の中では、ロレンツォ・デ・メディチが作曲したチェンバロの音楽が、
鳴り響いていました。
その時、隣のテ―ブルから、
「いくら儲けた、いくら損した」という
邪悪な高利貸しのごとき会話が聞こえてきました。
損得の話より、美や芸術の話をしませんか。
彰宏より
P.S.
6月の【大人の遠足塾】で、芸術の森・上野を選んだのは、正解でした。