職人は、あらゆるジャンルの専門家から学び、
先人の匠を受け継ぎ、後世に伝える。
(【千總文化研究所】研究会)
2017年12月31日(日)
親愛なる君に
「一晴画廊」の宮毬紗さんのご紹介で、
京都の【千總文化研究所】(所長・加藤結理子さん)主催の
研究会に参加させていただきました。
テーマは「近代京都 絵画と染織の出会い」。
プログラムは、3つ。
「京都文化博物館」学芸員・植田彩芳子さんによる「木島櫻谷《猛鷲図》」。
京都女子大教授・廣田孝さんによる「高島屋資料館『刺繍参考画集』」。
加藤結理子さんによる「奈良ホテル所蔵の天鵞絨友禅」。
染物屋の家に生まれて、「堺市博物館」のアドバイザーをして、
一歩間違えれば、本家の骨董屋の東京店をさせられていた僕にとっては、
胸躍るテーマです。
千總さんは、1555年から462年続く京友禅の老舗です。
職人の仕事は、優れた工芸品を作るだけではありません。
先人たちの匠の技を、学び、受け継ぎ、後世に継承していくことです。
職人が学ぶのは、同業者だけではなく、
あらゆるジャンルの人文科学・社会科学・自然科学から学ばないと、
文化を受け継ぐことはできません。
各美術館の学芸員さんのみならず、
あらゆるジャンルの専門家の方とお会いし、
お話しできたのが僥倖でした。
彰宏より
P.S.
「清水三年坂美術館」研究員の松原史さん、
木島桃村の下絵を見せてくださった木島温夫さんにも、
お会いできました。
芸術を愛する知音ができていくのが幸せですね。