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中谷彰宏からの今日のメッセージ

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解説しないで、予習との違和感を楽しむ。
【名古屋校・大人の遠足塾/11月】前編
:名古屋市美術館「カラヴァッジョ展」

2019年11月27日(水)

親愛なる君に

中谷塾 名古屋校ワークショップ大人の遠足塾】の11月は、
名古屋市美術館「カラヴァッジョ展」に行きました。
カラヴァッジョを見ることもさることながら、
美術館の見方を、学ぶのがテーマです。
美術館の見方で、大切なことは3つです。

【1】解説しないこと。
【2】自分の言葉で語ること。

事前に予習したことを、「必死に人に説明する人」がいます。
塾の授業で、予習しているので、もうみんなが知っていることなので、
恥ずかしいことになります。
知っている人は、黙って聞いています。
「必死に解説する人」は、どこかに書いてあることを言うだけなので、
自分の言葉を持っていません。
「人に解説する人」より、「絵を見る人」になりましょう。
「人に解説する人」より、黙っている人が、より絵を見ています。

【3】予習とのギャップに、驚くこと。

生で見ると、今まで勉強していたことと、違和感があります。
違和感が、驚きになります。
「なるほど?」ではなく「なんで?」が、見ることです。
カラヴァッジョは、同じ絵を複数枚描いています。
《リュート弾き》は、3枚あるうちの、
予習していた版と違う版が展示されていました。
《法悦のマグダラのマリア》は、
「十字架が見えるんですよ」と言ってる人がいたが、
これは十字架のないバージョンでした。
予習をしないと、違和感に気づけません。
予習をすることで、違和感に気づけるのです。
予習をして思い込む人は、人に解説することで満足してしまって、
生の絵ではなく、パターンで見てしまうのです。

美術館デートを鉄板にしているハルピンは、
「話、長い」と女の子にクレームを言われたそうです。
「必死に解説する人」は、自分がこれだけ知っているという
マウンティングをしようとするので、会話をしません。
解説をする人から、離れることです。
解説ではなく、会話ができる人がいいですね。
今回も、学びが多かった。

彰宏より

P.S.
「カラヴァッジョ展」のあと、
「常設展に行きましょう」と言ったハルピンは、
前回から、学習してステージアップしていました。
そして、常設展のあと、さらなる展開が、待ち受けていました。
続きは、明日の【中谷彰宏レター】で。

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