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中谷彰宏からの今日のメッセージ

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新しい美術館は、ハイテクが作品の凄みを際立たせる。
大阪校遠足塾・福田美術館&嵯峨嵐山文華館

2020年01月17日(金)

親愛なる君に

1月の大阪校遠足塾は、新しく開館した嵐山の福田美術館。
美意識の授業で学んだ路線図の作者の名品が、次々と登場する。
京都の美術館のいいところは、ギャラリートークをしても、
「お静かに」と言われないところです。
いつのまにか、塾生でない人も、混じって付いてきて、
しきりに頷いている。
新しい美術館の見どころは、作品もさることながら、美術館自身。
設計は、ポーラ美術館や新江ノ島水族館を設計した安田幸一。
オーナーのこだわりで、作品が明るく見える。
さらに、奥行きを浅くして、作品までの距離が30センチ。
西洋絵画は、額のガラスなし。
撮影OKだけでなく、撮影しても、
カメラが写り込まないドイツ製の高透過ガラスが使われている。
新しい美術館は、テクも作品の一部。
若冲<群鶏図押絵貼屏風>は、東京の展覧会で見た時より、
遥かに躍動感が感じられたのは、展示設備の進化の賜物。
屏風の観方、お軸の表装の観方を、解説する。
次第に、ギャラリートークに付いてくる人が、増えている。

ギャラリー1とギャラリー2の間の目休めにある水盤は、
大堰川と一体となるインフィニティ水盤。
嵐山を、映し出す反射板でもあり、
入館した時と違う時間の経過も味わえる。

そこだけで終わる遠足塾ではない。
ついでに、ワンブロック川上にある「嵯峨嵐山文華館」へ。
常設展は、百人一首。
藤原定家が、嵯峨嵐山で選歌したことに因む。
企画展は、「夢二のてしごと」。
竹久夢二は、日本初のグラフィック・アーティスト。
広告クリエイターとして、同じ職業の匂いがする。
アカデミックに学ぼうとした夢二に
「あなたは独学が向いている」とアドバイスした
岡田三郎助の慧眼も、さすが。
今回の僕が見たかったのは、120畳の大広間。
ここで、かるたとりが行われる。
読み上げる声と、畳をはたく音が、聴こえた気がする。

みんなの気づきの振り返りは、ここのミュージアム・カフェで。
抹茶ラテの抹茶が、濃厚でした。

彰宏より

P.S.
2月の遠足塾は、冬の京都シリーズ第2弾。
妙法院・智積院・養源院「後白河法皇&秀吉コース」です。

◆2月23日(日/祝)13時30分~15時30分
大阪校ワークショップ・大人の遠足塾】(19)
等伯・宗達・血天井を、現場で味わう。/智積院・養源院

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