外に出ないことが、全員ができる医療協力だ。
2020年05月07日(木)
親愛なる君に
「こういう時期に、観たほうがいい映画はありますか」
と、聞かれました。
僕は、パニック映画を観ます。
昨日のレターで、利己主義から利他主義に成長するチャンスと書きました。
「私は、私」というのが、利己主義です。
パニック映画は、利己主義と利他主義の差を、くっきりと見せてくれます。
『タイタニック』を観直しました。
沈没シーンで、船に残り、乗客の不安をやわらげるように、
讃美歌320番を美しく奏でるバンドマスターがかっこいい。
正装に着替えて、悠然と先を譲る鉱山王ベンジャミン・グッゲンハイム。
「私が先だ」と、うろたえる乗客。
一方で、罵声を浴びせられながら、
乗客を救助ボートに誘導するクルーに、
医療現場スタッフが重なりました。
彰宏より
P.S.
「医療関係でない人間に、できる利他行為はありますか」
優先される一等客室の大富豪が、
正装に着替え、ヴィンテージを悠然と飲んでいたのは、
クルーへの協力でした。
外へ出ることが、患者数を増やし、医療関係者を苦しめます。
外に出ないことが、医療関係者への最大の協力です。