映画は、見るものではなく、中に入る体験だ。
(東京校体験塾in柴又帝釈天&寅さん記念館・前編)
2020年06月10日(水)
親愛なる君に
葛飾柴又帝釈天の参道を入った瞬間から、
「男はつらいよ」のセットの中に入ってしまいます。
セットで街を作ったのではなく、街全体がセットなのです。
国の重要文化的景観(風景の国宝)に選ばれています。
帝釈天の二天門の増長天と広目天は、
なんと堺の日蓮宗本山・妙國寺から贈られたものでした。
佐藤蛾次郎さんが箒を持って、御膳様が笑っている幻覚が見えました。
黒の豆柴の散歩とすれ違ったのも、映画の世界でした。
それから寅さん記念館に。
「くるまや」のメイン舞台の茶の間と、裏のタコ社長の印刷工場まで、
入ることができました。
その後、山田洋次ミュージアムへ。
東映の任侠映画の兄貴分のかっこよさよりも、
弟分の親しみやすさを描きました。
寅さんは、高倉健さんの分身だったのです。
『幸せの黄色いハンカチ』で、山田洋次監督が証明しました。
東宝の丸の内のモダンエリートではなく、
下町と地方の庶民を描きました。
小津安二郎以来の松竹の強みの畳のローアングルについて、
解説しました。
演劇科の生徒に戻っていました。
彰宏より
P.S.
そのまま、名庭園「山本亭」へ伺って
まさかのローアングル体験になるとは。
◆【中谷塾】ワークショップ