• 大
  • 中
  • 小

中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

ホーム | レター

レター

中谷彰宏からの今日のメッセージ

戻る

タリアセンで、時間の感覚を超越する。
10月東京校体験塾・後編in軽井沢タリアセン

2020年10月08日(木)

親愛なる君に

俗世が、買い物にGoToしているうちに、
体験隊は、千住博さんの鹿に導かれて、冒険の森へ。
「軽井沢タリアセン」の門をくぐって、一歩中に入った時、
エミちゃんが、つぶやいた。
「これは、時間がたりない」
旅に、制限時間はない。
制限時間のうちに、戻れないのが、旅の醍醐味だ。
帰れないのではなく、帰りたくなくなるのが、旅だ。
浄土とは、そういう場所に違いない。

俗世とは、全く違う時間が流れている。
湖をたどりながら、『ペイネ美術館』へ。
ここは、アントニン・レーモンドが夏の仕事場にしていたアトリエ。
僕がペイネにはまった、予備校時代に戻った。
僕は、あの時、東大に行くコースを外れて、
ここに来てしまった。
もう一度、やり直せたら、またこの道を選ぶ。

湖の水面が、盛り上がっているように感じる。
水面より下を歩いている感じがする。
『深沢紅子野の花美術館』で、ライトがデザインしたピアノを見る。
そして、『旧朝吹山荘・睡鳩荘』へ。
『思い出のマーニー』のマーニーに、会いに行く。
2階のバルコニーから、水面を眺める。
一羽の水鳥が、水面にV字の泳跡波を広げて、泳いで行く。
そのV字が、どこまでも続く。
どれだけ、水面が静かだかわかる。
古代の時間が流れている。
江之浦、千住博で、天地左右の感覚を奪われた後、
タリアセンで、時間の感覚を奪われる。
いよいよ、帰りたくない、になってしまう。
エミちゃんの直感は、鋭かった。

おまけに
『有島武郎別荘「浄月庵」』『野上弥生子書斎』
『堀辰雄1412番山荘』にも、たまたま出くわす。
ここでは、家が、人を招き寄せる。

彰宏より

P.S.
ここには、またきっと来ることになる。
エミちゃんは、湖に浮かぶ僕のシルエットに、
千住博さんの鹿を見つけてしまった。

P.S.2
軽井沢に行ったら、もうひとつの外国人リゾート地の
箱根に行かないわけにいかない。
11月8日(日)は、箱根の岡田美術館に『若冲』に
会いに行きます。

【中谷塾】ワークショップ
(【ナカタニズ・テーブル】【体験塾】も、こちらから)

pagetop