親愛なる君に

「カバーの写真がセクシーなので、
家で、本の帯を取るのか楽しみです」
とメールをもらいました。

『なぜいい女は「大人の男」とつきあうのか。』
(秀和システム)をドキドキしながら、持って帰ったそうです。
カバーの女性は、本の帯以外、何もまとっていません。
さすがに、本屋さんで帯を取るのは、はばかられます。
「なるほど、ためになりそうな本だな」とつぶやくことも、
紳士のたしなみです。
家に持って帰っても、すぐには帯を取りません。
まずは、コーヒーをいれてから、
今思い出したかのように、「あっ、そう言えば、本でも読むか」
と、帯を解きます。
少しずつずらすのが、紳士のたしなみです。
いきなりはぐようなことは、紳士のマナーにもとります。
その時、帯の下が真っ白だと、ガッカリします。
帯の下にも、写真が続いているのが、
僕の本のカバーへのこだわりです。

すべての本は、写真集でもあるのです。

彰宏より

P.S.
帯の下も、味わってください。